155氏の作品

155 名前:研究員の日誌[] 投稿日:2005/09/14(水) 10:16:05 ID:OqxLG+Ll0
  9月11日
  精神的に弱ってる男に注射をした。
  問題の無い、ただの精神安定剤なのに男の表情は見る間に変化する。
  恐い。俺は何でこんな仕事をしてるんだろう。

  9月12日
  また、男が来た。
  ここ最近ずっと毎日だ。
  だが、様子がおかしい。それに性格も凶暴になっている。
  どうなってるんだ、この薬は・・・。

  9月13日
  どうやら、私は殺されるかも知れない。
  薬の注入を拒否したからだ。
  こうなったら、あえて名前を出しておこう。
  こく・・・

  この先はちぎれていて読めないようだ。

  22じゃないけど、なんか調子乗って書いてみた


162 名前:155[] 投稿日:2005/09/14(水) 15:04:42 ID:OqxLG+Ll0
  ロッカーに何か文字が書いてある。


      「今日も代打で三振か・・・。」


  思わず、元木は涙を流してしまった。


164 名前:155[] 投稿日:2005/09/14(水) 15:12:15 ID:OqxLG+Ll0
  チャプター3・・・江藤。

  8月16日・・・。
  俺の名前は、江藤。読売ジャイアンツでは、3番を打った事もある。
  そして、夏男の代名詞でもあったんだ。つい数年前までは・・・。
  ヤツは突然やってきた・・・。ヤツが俺の生活をぶち壊したんだ。
  俺の定位置を奪いやがって・・・。
 

  堀内「今日のスタメンを発表する、1番(ry」
  堀内「4番サード小久保(ry・・・以上だ」

  もう我慢ならない。

  江藤「監督!何で僕にはチャンスくれないんですか!!」
  堀内「あ?寝ぼけた事言うな。代打でやっとるだろうが」
  江藤「スタメンで・・・スターティングメンバーで出たいんです!!」
  堀内「うるせえな。グラウンド走って来い!!」
  江藤「・・・ッ」

  もう我慢ならない・・・。我慢ならない・・・!!

  矢野「江藤さん!!」
  江藤「・・・!ハッ・・・矢野・・・。」
  矢野「落ち着いてください。いい話があるんです。」
  江藤「ん?」
  矢野「今夜、ドームに残ってくださいね・・・。」
  江藤「・・・。」


166 名前:155[] 投稿日:2005/09/14(水) 15:21:35 ID:OqxLG+Ll0
  ナイターも終わり、選手がみなそれぞれ明日に向けて帰宅する。

  江藤「一体なんなんだ?」
  矢野「コレ・・・見てください。」

  矢野は、カバンから容器を取り出すと、それを江藤に手渡した。

  江藤「これは・・・?」
  矢野「人間の性能をアップさせるモノです、飲みすぎると人間としての理性を失うから注意してくださいね」
  江藤「へ・・・?何でこれをおまえが・・・」
  矢野「とにかく、使うか使わないかはまかせますよ」
  江藤「・・・。」

  その夜、江藤は考えた。小久保を・・・。小久保を・・・。
  そして、夜が明けた。

  江藤「俺は・・・俺は監督に認められてこそ・・・」
  江藤は、ドームのゴミ箱にそれを捨てた。
  しかし、背後に誰か居た事に気づかないのであった。

  桑田「はぁー・・・はぁー・・・何が何でも・・・勝ちたい・・・」
  そして、今日も試合が始まる。
  アナウンサー「あー!!桑田、この回で勝ち投手ですが打たれています!!」
  アナウンサー「桑田、5回4失点でマウンドをゆずります!!」

  試合後、桑田は勝てなかった。
  桑田「もう少しなら・・・もう少しなら・・・」
  川中「桑田さん?」
  桑田「か、川中・・・!」


168 名前:155[] 投稿日:2005/09/14(水) 15:27:11 ID:OqxLG+Ll0
  桑田は全てを川中に話した。
  自分の事、江藤が捨てた事・・・。

  川中「なるほど・・・しかし、桑田さん・・。」
  桑田「わかってる・・・わかってるよ・・・。」
  川中「だったら、ソレを貸してください。」
  桑田「・・・。もう、全部飲んだ・・・うぐっ・・・・うがあああああ」
  川中「桑田さん!!ちょっと、水持ってきますから!!」

  桑田は川中の腕をつかむと、そのまま腕にむさぼりついた。
 
  川中「うぎゃああああああ!!!!」
  桑田「にくが・・・うまい・・・・」
  川中「やめてください!!ぎゃあああああ」
  桑田「ああああ・・・うま・・・」

  川中は桑田の異常な行為に、恐怖を隠せず意識を失う。
  そして・・・そのまま目が覚める事はなかった・・・。

  前田「川中ー?どうしたんや?うわ!か、川中!!」

  ゆっくりと川中が起き上がる

  前田「なんや・・・大丈夫か?死んだかと思ったわ」

  ガブッ・・・。

  前田「へ・・・?」

  ぐちゅぐしゅ・・・

  ぎゃあああああああああああああああああ


171 名前:155[] 投稿日:2005/09/14(水) 15:34:37 ID:OqxLG+Ll0
  江藤は打撃ゲージを前に頑張っていた。

  江藤「ふー・・・今日はもう帰るか。」
  小久保「よーぅ・・・江藤・・・。」
  江藤「小久保さん・・・。」
  小久保「練習なんかやっても無駄や!おまえに出番はあらへん」
  江藤「わかってますよ。でも・・・それでも・・・俺は野球が・・・・」
  小久保「まぁ、世間のイメージではええ人小久保やからな。」

  その時、叫び声がドーム中に響きわたった。

  江藤「この声は・・・前田・・?」
  小久保「うるさいやっちゃなー・・・。」
  江藤「しかし・・・今の声は異常ですよ・・・。」

  その時、誰かがグラウンドに走ってくる。
  その姿は仁志だ。

  仁志「こ、小久保さん!!ロッカールームで!!」
  小久保「なんや?何があったんや?」
  仁志「川中のヤツが・・・前田を殺りはったんです!!」
  小久保「どういう事や・・・?」
  仁志「わかりません・・・。ですけど・・・なんかやばそうですわ」

  ずしゃ・・・ずしゃ・・・。
  這いずるような音がする・・。
  一同は息を呑んだ。

  江藤「桑田さん・・・?」
  仁志「う、うわああああああああああ」


172 名前:155[sage] 投稿日:2005/09/14(水) 15:44:22 ID:OqxLG+Ll0
  小久保「仁志!落ち着け!とりあえず逃げるぞ」

  ドームの外に飛び出すと、小久保は一息いれた。
  小久保「どないなっとんのや・・・」

  そして、その日小久保は何もなかったかのようにホテルに逃げ帰った。
  そして・・・翌朝。

  アナウンサー「今・・・東京ドームで異常事態が発生しております!!」
  アナウンサー「警官隊が突入して数十分が経過しましたが・・(ry」
  小久保はテレビのスイッチを切った。
  仁志を呼びつけると、
  小久保「矢野を呼べ。後、江藤もや」

  二人は小久保の部屋に案内された。
  矢野が薬を渡した事、江藤が捨てた事。
  小久保「そーなると、誰かがアノ薬を拾ったわけやな。」
  小久保は不敵な笑みを浮かべると、
  小久保「矢野!薬を貸せ!ばらまいたるんや!この世にな!!」
  仁志「しかし、それやと僕らも・・・」
  小久保「アー?今死にたいんか?」
  小久保はそう言いはじめると、ポケットから銃を取り出した。

  江藤「・・・!!」
  小久保「キャプラーのヤツは帰国と言う事になっとるけど、俺が殺したんや」
  小久保は続けた
  小久保「ミセリにコレをもらってな。」
  もう、小久保の言う事を聞くしかなかった。
  ホテルの上から矢野はありったけの薬をばらまいた。

  そして、1週間もしたのち・・・
  東京は地獄と化した


173 名前:155[sage] 投稿日:2005/09/14(水) 15:49:02 ID:OqxLG+Ll0
  仁志「小久保様、お食事の用意が出来ましたよ」
  小久保「ああ・・・今行く。」

  ゾンビタウンと化した東京で、こんなに堂々と生活してるのもこいつ等ぐらいだろう。

  江藤「俺は生かされてる・・・そんな立場や」
  矢野「なんとか小久保のヤツを・・・」
  江藤「あいつは銃を持ってるからな・・・。」
  矢野「しかし、仁志のヤツ完全に小久保の配下になりましたね」
  江藤「そうやな・・。やけど・・・もう、小久保に勝てへん・・・。」
  矢野「何いうてるんですか・・・」
  江藤「小久保から命令されてな・・・」
  矢野「はい・・?」
  江藤「おまえはしねや・・・すまん・・・!!」

  江藤はフライパンで矢野の頭を思いっきり叩くと
  矢野を7階から放り投げた。

  江藤「俺は・・・俺は小久保には勝たれへん立場なんや・・・」


174 名前:155[sage] 投稿日:2005/09/14(水) 15:53:14 ID:OqxLG+Ll0
  小久保「くっくっくっ・・・ようやったな。これで晴れて俺の部下や」
  仁志「江藤さん、あんた鬼ですなぁー」
  江藤「・・・」

  ガチャ・・・。ドアが開く音がするとサブマシンガンを持っている小田の姿あった。

  小久保「小田、この街に誰かおったか?」
  小田「ハイ、先ほど下水道で元木と清原を発見しました。」
  小久保「チッ・・あのゴミども・・・」
  小田「しかし、どうやら清原は負傷しているようで・・・」
  小久保「始末しろ・・・」
  小田「・・・は、はい・・・」

  小田は再び出て行った。

  仁志「小久保様、矢野のバックから新しい容器が・・・・」
  小久保「江藤に打ってみろ」

  江藤「よせ・・・!!よせええええええええええええ」


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