Aウィルス職人氏の作品-J・Kウィルス編-

561 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 17:30:18 ID:IiczNlm90
  メインキャラ性格設定
  仁志・・誇り高き男・・・だったが二岡への禁断の扉が今開かれた
  二岡・・出身地のためかノーモアなどを連呼。
      .最近、キャラが女性化し出した上、上原を密かに思っていたことも判明。
  清水・・地味な風使い。自分は清水なのかジミーなのか混乱中。
  掘内・・ペヤングの志を受け継ぐ男。ペヤングだけに妙に若々しい。
  清原・・往年の地蔵キャラがついに覚醒。チャッパチャプスヘと進化を遂げる。故障癖は相変わらず。


433 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 20:48:09 ID:qozbGDjB0
  BIO HAZARD :code ZIZOUCA


434 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 20:55:45 ID:qozbGDjB0
  2006年3月末 仁志、清水、二岡は黄金期を担う希望として世界大会に出場し、帰国した。

  仁志「いやあ、良い経験になったなw」
  清水「俺、ジミーじゃない」
  二岡「まあ優勝はやっぱりアメリカに持っていかれちゃいましたけど、威厳は保てましたよね」
  清水「俺、ジミーじゃない」
  仁志「日本野球魂の伝道師、か。王さんも偉い重責を背負わせてくれるぜ」
  清水「俺、ジミーじゃない」
  二岡「これからが勝負ですよ。松井さんも清原さんも掘内監督もいません。
     .僕らがジャイアンツの、いえ日本の野球界を盛り上げて行くんです!」
  清水「俺、ジミーじゃない」
  仁志「・・・さっきからブツブツうるせえな。いいじゃねえか、最多安打で名前も売ったし」
  二岡「ジミーでですけどねw」
   .清水、世界大会で地味に最多安打獲得。ジミーとして世界で注目された。
  清水「・・・俺、ジミーなのか?」


435 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 21:00:52 ID:qozbGDjB0
  2006ペナントレース開幕 対ヤクルト戦

  巨人オーダー
  1,清水
  2,仁志
  3,高橋
  4,小久保
  5,二岡
  6,新外国人
  7,阿倍
  8,若手
  9,上原

  仁志「よーし、開幕スタメンだ!!!やってやるぜ!!」
  二岡「ボクも今年は覇気を出してやります!!!」
  清水「・・・・・・」
  仁志「どうした?清水」
  清水「俺、スタメン外れた」
  二岡「電光掲示板に一番で出てますよ?」
  清水「俺、清水、違う。俺、ジミー」
  仁志「・・・・・・・・・・」


436 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 21:06:54 ID:qozbGDjB0
  先攻、ヤクルト
   .1番青木

  仁志「さあ、きやがれ!・・・なんだ?」
   .上原、棒球をど真ん中。
  二岡「打たれる!清水さん、バック!」
   .清水、地味にバック。しかし、青木は微動だにせず見逃す。
  仁志「・・・助かったぜ。上原、気合い入れて投げろ!」
   .上原、二球目。ピンボールが青木を襲う。
  二岡「危ない!」
   .青木、避けもせずに棒球を体に当てる。上原を一睨みしてから一塁へ歩く。
  仁志「何だ、こりゃ・・・」
   .上原、2番3番連続三振。4番にフォアボール。5番を三振。一回表、終了。
  二岡「何か・・・こんな光景、何処かで見たような・・・?」


439 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 21:22:01 ID:UAPBHLy70
  試合結果 巨1−0ヤ 決勝点、清水の地味なツーベース後の仁志タイムリー

   .帰りのバス内
  二岡「・・・みんな、喫煙してましたっけ?」
   .仁志、二岡、清水以外全員が煙草をくわえている。
  仁志「話し方も大阪弁になってるぞ・・・」
  清水「・・・今日、みんな、変」
   .上原も仮病で5回途中降板。相手石川も右足首捻挫で4回途中降板。
  仁志「・・・こんなんじゃ、また暗黒に逆戻りだぜ」
  二岡「ノーモアであってほしいよ・・・」
   .バスがホテルに着くと、三人を残して全員がネオンの中に消えていった。
  清水「風が、再び、止まる・・・」
  仁志・二岡「・・・・・・・・・・・・」


440 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 21:30:05 ID:UAPBHLy70
  スポーツうるぐす

  江川「・・・今日はちょっと残念でしたねぇ。どこもかしこも開幕でカチコチになってたんでしょうか?」
 
  本日の試合結果
  阪2−1広 得点 新井1号ソロ 今岡1号ソロ 矢野1号ソロ
  中1−0横    荒木1号ソロ
  ソ0ー1日    .森本1号ソロ
  ロ0−0楽 {選手の希望により延長戦行わず}
  西1−2オ 6回表x{参考試合 度重なる乱闘により没収試合}
  江川「全チームが二桁三振、二桁フォアボールですからね。これじゃあ野球人気はますます下がってしまいますよ」
   


441 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 21:35:42 ID:UAPBHLy70
  開幕残り試合も似たような展開 視聴率宮沢内閣時の消費税を切る

  仁志「・・・一体どうなってるんだ」
  二岡「暗黒ウィルスは、消滅させたはずなのに・・・」
  清水「風が、怯えています。何かが、俺達の、知らないところで、起こってる」
  仁志「・・・・・・・」
  二岡「・・・清原さんに相談しましょう」
  仁志「そうだな。あの人なら、また何とかしてくれるかも知れない」
  清水「それ、無理」
  二岡「どうしてです?」
  清水「キヨさん、オリックスの試合、出てない。行方、不明」
  仁志「・・・・・・・・・」


444 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 22:49:36 ID:UAPBHLy70
  読売本社
  渡辺「・・・・・・・」
  秘書「会長、掘内様がおいでです」
  渡辺「通してくれ」

  掘内「お久しぶりです、会長」
  渡辺「君を呼んだのは他でもない。・・・プロ野球界のことでだ」
  掘内「・・・暗黒ウィルス、ですか」
  渡辺「分からん。・・・だが、前の暗黒とは少し違うような気もする。
     .彼らはもう人を襲ったりしていない。・・・堕落はしているが」
  掘内「ピッチャーは適当に投げ、仮病や故障でそうそうにマウンドを下りる。そのくせ高年棒を要求する」
  渡辺「ああ。そしてバッターは・・・」
  掘内「・・・それ以上言わないで下さい。私が一番よく分かっているのですから」
  渡辺「・・・誰の仕業だ。野球界を再び暗黒で包もうとしている黒幕は」
  掘内「選手達の姿が全てを語っているのではないでしょうか?」
  渡辺「バカを言うな!彼は変わったんだ!断じて彼ではない!」
  掘内「何にせよ、黒幕の正体を突き止め、野望を阻止せねば」
  渡辺「ああ。・・・ワシらの時代はもう終わったと思ったが、もう一度立ち上がらねばならないようだな」
  掘内「はい・・・。プロ野球を、未来に繋げるために」


446 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:00:33 ID:UAPBHLy70
  開幕2カード目 対中日 巨3−0中 終了 得点打点、全て三人

  二岡「・・・試合中継、打ち切りが検討されてるらしいですよ?」
  仁志「・・・このままじゃ本当に暗黒だ」
  清水「風、味方だった。でも、今、敵になろうとしてる・・・」
  二岡「一体どうすれば・・・」
   ロッカールームに近づいてくる一つの足音。三人はドアを見つめる
  落合「・・・君も、俺流だろ?」
  仁志「落合監督?どうしたんです」
  落合「・・・もう俺はダメだ。意識がなくなる寸前だ。
     .でもその前に・・・その前にお前達に、伝えたいことが・・・」
   落合、崩れ落ちる。
  二岡「監督!!!」
  落合「俺流も、もう終わりだ・・・。俺も、染まるんだ・・・」
  仁志「一体どうなっちまったんです!俺達が大会に出ている合間に!」
  落合「気をつけろ・・・。大会に出た連中も、お前達を除いて染まってしまっている・・・。
     .お前達が・・・、最後の希望だ・・・」
  二岡「嫌ですよ!もう暗黒はこりごりだ!ノーモアです!」
  落合「Jウィルス・・・」
  仁志「Jウィルス?それは一体何なんです!」
  落合「・・・・・・・・・・」
  清水「風が、止まった・・・」
  二岡「Jウィルス・・・」


447 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:09:58 ID:UAPBHLy70
  オーナー室

  渡辺「・・・君達に集まって貰ったのは他でもない」
   部屋に掘内、江川、中畑、一茂が集結。
  渡辺「個々にプロ野球界の堕落について、調査して欲しい。頼んだぞ・・・」
   皆、重い表情で頷き、出ていく。

  本社前 中畑、三人と別れて空を見上げている。
  中畑「俺に一体何が出来るんだよ・・・。俺には気合いしか・・・」
  ??「中畑さん、絶好調ですか?」
   突然背後から声をかけられる。
  中畑「勿論!絶好調です!」 ファンと思い笑顔で振り返る。
  ??「じゃああの人は?」
   指さす先には年を食った威厳のあるナース服の女性。
  中畑「婦長です。・・・ん? 不調?! し、しまったああああああぁぁあぁぁっっっっっっ!!!」
   中畑、気を失い、車へと運ばれていった。


450 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:17:35 ID:UAPBHLy70
  2日後の新聞記事 

  「中畑氏、オーストラリア代表監督に就任!」

   本日未明、本社シドニー支局に置いて、
  元巨人軍、日本代表チームヘッドコーチの中畑氏がオーストラリアの野球チーム監督に就任することを記者会見で発表した。
  中畑氏はアテネオリンピックにおいて二度もオーストラリアチームに苦汁を飲まされるなどして、巨人軍監督に就任し損なった経緯もある。
  中畑氏は会見で始終大阪弁を駆使し、これまで見せたことの無い面を覗かせ、関係者達を大いに驚かせた。
  一体中畑氏に何があったのか。本誌は今後も中畑氏の同行を追っていく。

451 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:30:08 ID:UAPBHLy70
  1週間後の新聞記事

   最近、プロ野球関係者がおかしい。選手、スタッフ、OBに至るまで全ての言動がおかしいのだ。
  それでいて、なぜか一つの性格に収まっている感さえある。
  この現状を嘆いた長嶋一茂氏もほんの一週間前には記者会見を開き、
  プロ野球界に栄光を取り戻さなければと訴えていたが、昨日本誌記者が突撃取材したところ、
  太田胃酸を首に塗ったり飲んだりして、「かゆい、うま」と呟くだけだった。
   一体野球界には何が起こっているのか? このままプロ野球は滅んでしまうのだろうか・・・。


453 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:32:51 ID:UAPBHLy70
  果てしなく広がる草原地帯

   風が、しんしんと靡いた。
  清水「風、泣いてる・・・」
   一人風に吹かれながら、清水も涙を零した。


454 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:36:32 ID:UAPBHLy70
  広島

   夕暮れの原爆ドームを前にして佇む二岡。
  二岡「ノーモア、だけど・・・」
   二岡、泣き笑いの表情で原爆ドームを見上げる。
  二岡「今はワンモアって、ボクは叫ぶよ・・・」


455 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:40:01 ID:UAPBHLy70
  潰れた映画館

   スクリーンにはドラゴンボールの映画が流れ、ベジータが映っている。
  仁志「・・・今の野球界には、誇りは持てん」
   ベジータが、瀕死の重傷を受けながらも立ち上がる映像。
  仁志「・・・プロ野球界は、俺の誇りなんだ」
   仁志、シアターの真ん中で涙を零す。


456 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:52:56 ID:UAPBHLy70
  開幕3カード目 対広島戦 巨2−0広島 棒球を仁志と二岡がソロ

  帰りのバスの中 相変わらず汚い大阪弁と煙草の煙で充満している。
  仁志「・・・・・・・・・」
  二岡「・・・・・・・・・」
  清水「・・・・・・・・・」
   ホテルも近くなってくる。
  仁志「!!!おい、あれ!外を見ろ!!」
   仁志の声に釣られて清水、二岡外を見る。外には鈍足でバスを追いかけてくる清原の姿。
  二岡「清原さん!すみません、バスを止めて下さい!!!」
   しかし二岡の貧弱な声は大阪弁に掻き消されて運転手に届かない。
   外の清原、肉離れを起こしたのか蹲り、どんどんと遠ざかっていく。
  仁志「キヨさん・・・・」


457 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/20(火) 23:58:19 ID:UAPBHLy70
  広島ホテル

  二岡「清原さん、何か僕たちに伝えたかったんじゃないかな・・・」
  仁志「ああ間違いない」
  清水「キヨさんの目、風が、流れてた・・・」
  二岡「とにかく行ってみましょう」
  仁志「ああ」
   三人、走って清原のいた場所に向かうが、すでに清原はどこにもいなかった。
  仁志「キヨさん・・・」


459 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/21(水) 00:11:48 ID:5tMUtIpt0
  無人の東京ドーム

   渡辺、暗いグラウンドで一人立ちずさんでいる。
  渡辺「・・・・・・・・・・・・」
  ??「まさか本当に一人でいらっしゃるとは。生まれ変わったというのは本当だったようですね」
   一塁ベンチから出てくる謎の影。
  渡辺「・・・ふざけた手紙寄越しやがって。
     .貴様は何様のつもりだ!国民最大の娯楽、プロ野球の破滅を願うなど!」
  ??「時代はとうに変わりましたよ。全く時代錯誤なお方だ」
  渡辺「時代はもう一度プロ野球を紡ぐ!プロ野球界は永久に不滅だ!」
  ??「全く困ったお人だ。だから私が動いたんですがね」
  渡辺「Jウィルスとかいうのを蔓延させてか?」
  ??「フフフ、さすがに情報が早い。でもそれは、あなた方の勘違いですよ」
  渡辺「何?!」
  ??「Jウィルスを流すまでもない・・・。
     .あなた方など、あの男のDNAを注入するだけで滅んでしまうでしょうから」
  渡辺「・・・清原君か」
  ??「ええ。彼の細胞を培養させて作ったKウィルス。プロ野球界を覆ったのはそれですよ」
   ??、銃を構えて渡辺に向ける。
  ??「まあ他とはひと味違うあなたには、Jウィルスを撃ち込まねばなりませんがね」
  渡辺「・・・俺は、愚かだった。FA、裏金、汚いことをいろいろやった・・・。
     .だから俺がくたばるのは構わない。だが・・・だが・・・」
   渡辺も懐から葉巻方拳銃を取りだして??に向ける。中味はAウィルス。
  渡辺「プロ野球界だけは譲れんのだ!!!」
   お互いの拳銃が、うなりを上げた。


461 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/21(水) 00:14:28 ID:5tMUtIpt0
  渡辺に送られてきた手紙

   あなたは白く染める者 私は黒く染める者
   灰色無き、純然たる決着を東京ドームにて


464 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/21(水) 00:32:48 ID:5tMUtIpt0
  掘内「!!! 渡辺会長?!」
   東京ドームで倒れている渡辺に駆け寄る。
  掘内「しっかりして下さい!!何があったんです・・・」
  渡辺「・・・掘内君か。・・・・・・。・・・俺はもうダメだ。
     .だが、最後に君につたえなければ・・・グフウッ!」
  掘内「救急車を呼びますから、落ち着いて下さい!」
  渡辺「いいか、良く聞け・・・。あいつは・・・あいつらはプロ野球の破滅などどうでもいいのだ。
     .奴らの目的は・・・もっと根本的な・・・」
   渡辺、気を失う。
  掘内「会長?かいちょーー!!!!」
   掘内を亜酒笑うかのように、電光掲示板にはペヤング焼きそばのCMが何度も映し出されていた。


465 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/21(水) 00:42:42 ID:5tMUtIpt0
  新聞記事

   小泉内閣は昨日未明、日本プロ野球界をバイオハザードと認定し、全試合を凍結する思案を国会に提出した。
  本日から特別国会{以下特別会}を開き、早急にプロ野球を解散させるよう議会を纏めていく模様。
  尚、民主党を初めとした野党もこの案件については自民党に同調していくものと思われる。
  特別会の開催が決定したことにより、野球界全体に波紋を広げることになりそうだ。


466 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/21(水) 00:57:50 ID:5tMUtIpt0
  他紙の記事

  「地蔵集団による社会への影響」
   今年のプロ野球は初めからおかしかった。しかしその選手達の姿は初めて見るものではない。
  そう、清原だ。なぜか選手一団が全て清原化してしまったのだ。
  そのせいで試合内容は勿論のこと、さまざまな非難が中継するテレビ局に寄せられている。
  仕事をせずとも高い金を貰えるのだなどと勘違いした若者が急激に増え、ニート百万人時代も呼び込んでしまった。
  そして硬球に当てたり当てられたりとグロテスクな描写を公開していることで
  幼い子供達には悪影響を及ぼしてしまっている。
  「これでは戦前の教育ではないか?!」寄せられる意見を軽視することは出来ない模様なのだ。
  更にすぐに故障する選手達。それを見て人間など所詮弱い生き物なのだ、
  と人生を投げて自殺する中年層はこの1ヶ月で去年一年間の自殺者に迫る勢いになってしまった。
  xx大学教授の飯島氏は「教育上に悪いというだけならまだ見逃せる。
  だが現状は、貞子のビデオテープよりも深刻だ」と社会全体への危惧を呼びかけている。
  こうした世論を見過ごすことが出来ず、本日より特別会が開かれるに至った。
  果たしてプロ野球は存続できるのか?
  しかし少なくとも今の現状を抜け出せないのであれば、いずれにせよプロ野球の明日は、ない。


472 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:11:37 ID:mVkdVYSN0
  開幕第四戦 対阪神 初戦 巨1−1神 巨人阪神両チームの以降により霧雨で6回ゲームセット

  仁志「皆、キヨさんみたいだ・・・」
  二岡「そのおかげでここまで9連勝できてたんですけどね・・・」
   甲子園は閑古鳥が鳴いていた。
  清水「プロ野球、70年の歴史、終幕、迎える」
  仁志「・・・・・・・・・・」
  二岡「ワンモア、プロ野球人気・・・」


473 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:16:26 ID:mVkdVYSN0
  江川「君達、プロ野球の再生をはかりたいかね?」
  仁志「江川さん!!」
  二岡「野球界がこんな時だってのにどこ行ってたんです!」
  江川「方々を電車で訪ねて、原因を調べていたんだ。そして、ある情報をつかんだ」
  仁志「!!何ですか?」
  江川「南極だ」
  二岡「・・・南極?」
  江川「そう。南極に何か秘密があるらしい。私も向かいたいんだが、船だと何ヶ月もかかる・・・」
  仁志「分かりました。俺達が行きます」
  江川「頼んだぞ。渡辺会長のヘリを使うと良い。自動操縦に切り替えておいた」
  二岡「ありがとうございます、江川さん・・・いえ、江川次期監督」


474 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:19:25 ID:mVkdVYSN0
  本社屋上
  仁志「覚悟は良いか・・・」
  二岡「はい」
  仁志「・・・・・・・・・・」
  二岡「・・・清水さんは、風に逆らうヘリコプターには乗れないからって」
  仁志「・・・そうか。まあ、誰か残って日本を調べる必要もあるしな。俺達だけで行こう」
  二岡「はい」


475 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:23:21 ID:mVkdVYSN0
  神社

   清水、願掛けをし終わって帰る途中。
  清水「あの、キヨさん」
  地蔵「・・・・・・・・・・」
   清水、隣の地蔵に話しかける。
  清水「あの、キヨさん」
  地蔵「・・・・・・・・・・」
  清水「あの、キヨさん」
  地蔵「・・・・・・・・・・」
  清水「・・・どこにも、いない」


476 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:30:42 ID:mVkdVYSN0
  帰り道

   清水、地味に歩いている。
  掘内「おーい、清水!」
   遠くから駆け寄ってくる掘内。
  清水「・・・・・・・・・」
  掘内「渡辺会長がウィルスにやられた。まだ発症はしていないが、時間の問題だ」
  清水「・・・・・・・・・」
   清水、掘内の横を素通りしようとする。
  掘内「どうしたんだ清水!一緒に手を取り合って解決しよう」
  清水「俺、掘内、嫌い」
  掘内「!!!!!!!!!!」
  清水「俺、お前のせいで、去年、最多安打、できなかった」
  掘内「今はそんな場合じゃないだろう。プロ野球事態が無くなるかも知れないんだぞ!
     .そしたらもう二度と最多安打できなくなるぞ」
  清水「・・・分かった。今は、協力する」
   掘内、清水の後について歩き出す。
  掘内「・・・お前がとっても、誰も覚えてりゃせんがな」


477 名前:Aウィルス職人[] 投稿日:2005/09/22(木) 00:38:45 ID:mVkdVYSN0
  ??「クックックッ。
     .清水は悪運が強いようですが、残りの二人をおびき出すことには成功したようですね」
  江川「・・・はい」
  ??「何ですか、その顔は?まさかまだ私に逆らおうとしているのかな?」
  江川「いえ・・・そんな気は更々ありません」
  ??「そうですよ、私の駒となって動いて下さい。そうしないと、掛布君がどうなっても知らないよ?」
  江川「!!! ・・・逆らったり、しません」
  ??「クックックッ、良い返事です」


486 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:17:53 ID:mzXm7Rrr0
  自動ヘリの中 夜明け前

   眠っていた仁志が目を覚ます。
  仁志「・・・う〜ん、まだつかないか。やはり南極は遠いな・・・」
   伸びをする。隣りに目を移すと二岡の寝顔。仁志、なぜかときめく。
  仁志「な、なんだ今のは?俺は妻も娘もいるんだぞ?」
   二岡、寝言を漏らす。
  二岡「ノーモア、暗黒・・・」
  仁志「{ドキドキ}に、二岡の奴こんな可愛い声だったか?そういえば顔も可愛いじゃねえか・・・」
   仁志、震える手で二岡の頬を撫でる。二岡の表情が僅かに微笑む。
  仁志「ハアハア・・・。ふ、二人きり・・・。今なら何をしたって・・・」
   仁志の黒い影が二岡を包む。しかしその時、ヘリ内に不気味な声が木霊する。
  ??「やあ、私の秘密基地へ出向いていただきご苦労様」
   二岡、飛び起きる。仁志、転がる。
  二岡「お前は誰だ!!皆をおかしくしやがって!!」
  ??「クックックッ、知ったところで無駄ですよ。
     .君達が今向かっている場所には、Aウィルスに冒された人間がうじゃ  うじゃしてるんだ」
  二岡「な、何だって・・・」
  ??「レイサム君の二の舞になりたまえ。ハッハッハッ!」
  二岡「クッ・・・。仁志さん、覚悟しておきましょう・・・」
  仁志「{ドキドキ}に、二岡の声萌え〜・・・」
  二岡「はい?」
  仁志「い、いや、そ、そ、そうだな。気を引き締めよう!」


488 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:25:19 ID:mzXm7Rrr0
  ??「まあ、あの二人は南極で勝手に滅びる」
  江川「・・・はい」
  ??「とすると手を下すべきは、清水君ですか」
  江川「・・・・・・・・・・・」


489 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:32:58 ID:mzXm7Rrr0
  甲子園

   清水、地味に一番で出場中。掘内も二岡に変装して出場中。
  二岡ファン「キャー!今夜の二岡様、ダンディーだわ!!何だか焼きそばが食べたくなっちゃった!!」
  掘内「・・・・・・・・・・・」

   清水、福原の棒球を叩きつける。地味に一塁に猛ダッシュ。
   内野安打。途端に阪神サイドが清水に詰め寄る。
  シーツ「ナニゼンリョクシッソウシトンネン!!」
  関本「チンポコツイトンノカ!!」
  清水「・・・俺、風。早きこと、仕方なし」
   しかし三塁側から掘内以外の巨人選手達も飛び出して清水に詰め寄る。
  阿倍「お前、地味すぎるんや!」
  林「ホームラン以外は全部凡打や!」
  久保「出塁するんやったらボールにあたらんかい!」
  清水「俺、北風になって、逃げたい・・・」


490 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:40:54 ID:mzXm7Rrr0
  2番 二岡{掘内}

  掘内「・・・何だ、この雰囲気は。誰も私を相手にしてない・・・」
   福原、執拗に牽制。シーツ、動きが鈍くボールは清水に当たってばかり。
  清水「・・・どうすれば、いい」
  鳥谷「何、涙目なっとんねんw」
  シコースキー「エエデ、エエデw モットヤレ!」
  掘内「くそお・・・審判!あいつらを退場させろ!」
  審判「じゃかあしい。お前は大人しく世界の中心でペヤングでも叫んでろ」
   福原の牽制、清水のみぞおちを直撃。
  掘内「清水・・・」


491 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:48:12 ID:mzXm7Rrr0
  清水「・・・俺、怒った」
  シーツ「ハハハ、イカレイカレw」
  清水「お前ら、もう、逃げられない」
  シーツ「???」
  清水「俺、風の精に、お前達、倒して貰う」
  シーツ「・・・・・・・・・」
   清水、一塁上で両手を天に翳す。
  清水「神風、俺を、助けよ!!!」


492 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 11:54:24 ID:mzXm7Rrr0
   甲子園の浜風が阪神巨人の選手達を襲う。
  清水「トラ!トラ!トラ!」
   かまいたちが選手達を巻き上げる・・・が重すぎて余り持ち上がらない。
  岡田「ギエーーーー!」
  原「何やねーーーーん!」
   かまいたちは掘内を残して選手達を全員スタンドへ運んだ。
  清水「神風の吹く国、日本」
  掘内「清水・・・、もう悠長なことをしている場合じゃない。主犯の奴を見つけて倒すんだ」
  清水「俺、分かってる。リメンバー、ジミー・ハーバー」


493 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/22(木) 12:07:02 ID:mzXm7Rrr0
  南極目前

  二岡「いよいよ到着ですね・・・」
  仁志「ああ・・・」
   横目でチラチラと二岡を見て、頬を赤らめる仁志。
  二岡「ちょっとこれ・・・、スピード早すぎませんか?」
  仁志「そ、そうだな・・・」
  二岡「ブレーキ、どれでしょう?」
  仁志「これじゃ?」
   仁志、ブレーキを掴もうとしたら二岡の手とぶつかる。慌てて引っ込める仁志。
  仁志「ご、ごめん・・・」
  二岡「クスッ。変な仁志さん」
  仁志{か、可愛い・・・}
  二岡「じゃあブレーキ利かせますね」
   二岡、ブレーキを引っ張る。しかし、スピードは弱まらない。
  二岡「あれ?ワンモア」
   やはりブレーキは利かない。
  二岡「そんな・・・。ツーモア!」
   やはりダメ。もう地上はすぐそこ。
  二岡「ヤダヤダヤダヤダ!!! スリーモア!フォーモア!!」
  仁志「もうダメだ!二岡ーーーーーッ!!!」
   仁志、二岡を庇おうと二岡に抱きつく。
   次の瞬間、ヘリは地上に衝突していく。


503 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/23(金) 14:56:36 ID:XfMp9q9i0
  清原書き殴り

   空蝉の時代は終わった。 殻を抜ける日が来た
   今俺は、羽化する


504 名前:Aウィルス職人[sage] 投稿日:2005/09/23(金) 15:13:04 ID:XfMp9q9i0
  あるビルの前

  掘内「・・・本当にここに黒幕がいるのか?」
  清水「間違い、ない。風、俺に教えてくれた」
  掘内「・・・そうか。では、行こう」

   二人、明かりのないビルに乗り込んでいく。
  掘内「・・・・・・・?」
   ある部屋から声が聞こえてくる。
  清原「さすがは川淵さんや!これからはやっぱサッカーの時代やで!」
   !!清原の声。二人がこっそり覗いてみると中には川淵会長が見える。
  川淵「これだけプロ野球は壊滅していても未だに野球人口は減らない。これではサッカー界に良い人材も入ってこない。
     .だからKウィルスの次はJウィルス。JAPAN,およびJリーグウィルスを日本中に蔓延させるんだ」
  清水「サッカーヲタ、増やす気だったのか・・・」
  清原「ええで!協力するわ!子供達を絶望させ、サッカーやらせたるわ!」
  清水「ふざけたこと、いうな・・・!」
   清水、部屋に飛び込む。
  掘内「お、おい清水・・・」
  清水「キヨさん、許せない!」
   清水、神風を呼ぶが部屋にはすでに川淵しかいない。
  川淵「おやおや清水君、一足遅かったようだね」

   川淵、ホイッスル型吹き矢を清水に向けている。
  川淵「君もJウィルスに感染し、地味にフィールドを走るんだ!」
  清水「クッ・・・」
  掘内「川淵〜ぃ!!!」
   掘内、ペヤングソースの袋を両手に持って部屋に飛び込んでくる。
  川淵「!!!!!!」
   お互い、打ち合う。
  掘内「う、うわあああああああ!!!!!」
   掘内、倒れるがウィルスには当たらなかった。川淵、一張羅の背広をソースで汚され壁に持たれる。
   隠し扉で反対の部屋に移動。
  清水「掘内さん!!!」
  掘内「お、俺は大丈夫だ・・・。しかしまさか、サッカー界が野球界を滅ぼそうとしていたとは・・・」
  清水「・・・・・・・・」


505 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/23(金) 15:18:08 ID:XfMp9q9i0
  部屋にあった川淵の日記

   清原は天才だ。私も頭脳では誰にも引けを取らないが清原だけは別格だ。
  彼は正に生まれつきの救世主。人類の女王蜂なのだ。群がるが良い、国民蜂達よ。
  彼の元、サッカーで日本を染めるのだ。


506 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/23(金) 15:31:46 ID:Mfy3guGP0
  清水「・・・俺達も、南極、行く」
  掘内「し、しかし南極に一体何があるというのだ」
  清水「オゾンホール」
  掘内「それが一体・・・」
  清水「ウィルス、そこから宇宙行く。そして、衛生から地上の至る所に流される」
  掘内「!!!!!!!!!!」
  清水「俺達、それ、とめる」
  掘内「分かった・・・」
  清水「風、俺達を、南の大陸へ・・・」
   清水と掘内、風の中に消えていく。


508 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/23(金) 15:37:21 ID:Mfy3guGP0
  南極

   仁志と二岡、何とか無事。しかし目の前に異形な怪物が。
  仁志「・・・元木さん」
   目をふさがれ、腕を縛られているが完成型AAウィルスによってノスフェラトゥ化。
   元木の触手が仁志を襲う!
  仁志「上嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼あああっっっ!!!!!!」
   吹っ飛ばされ、建物からおちそう。
  二岡「仁志さん!!!」
  仁志「俺のことは良い!早く元木さんを倒すんだ!!!」
  二岡「そんな・・・仲間だったのに・・・イヤだよ・・・」
  元木「腐臭羽羽羽羽羽羽羽羽うぅううぅうう・・・」


510 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/23(金) 15:39:47 ID:Mfy3guGP0
  元木の日記

   俺はもうダメだ・・・。川淵によってAAウィルスを撃ち込まれた・・・。
  もう意識が朦朧としている・・・。最後かも知れないから言わせてくれ。
  野球界のみんな、楽しい思い出、ありがとう・・・。


511 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/23(金) 15:42:22 ID:Mfy3guGP0
  二岡「う、うわあああああああああああああっっっっ!!!!」
   二岡の美しい右打ちフォームが元木の脇腹に入った。
  元木「・・・・・・・・・・・・・」
   元木、倒れる。
  二岡「・・・元木さん。今年こそ、30本打ちますから・・・」
  元木「・・・・・・・・・・・・・」


537 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 16:46:15 ID:Jnhakd9Z0
  東京 サッカー協会本部ビル

  清原「待ってろよ、お前ら・・・。ワシが助けてやるからな・・・」
   重い体を引きずりながらビルの外壁を登っていく。


538 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:10:28 ID:Jnhakd9Z0
  ビル最上階

  清原「皆、どこや・・・」
   ビル内はがらんとしている
  江川「うう・・・き、清原か」
  清原「!江川さん、何があったんです?」
  江川「・・すまない、掛布さんを人質に取られて俺は・・・俺は・・・」
   江川、背広をペヤングソースまみれ。
  清原「あいつらは・・・どこです?」
  江川「川淵も・・・皆南極へ向かった。は、早くここを出ろ。
     .ぺ、ペヤングソースがビル中から噴き出すぞ・・・」
  清原「何やて!」
   サイレンが響き出す。
  「ペヤング装置が作動しました。職員は速やかにビルから脱出して下さい」
   3:00
  清原「クソッ!さ、江川さん、ワシの肩に掴まって・・・」
   清原、江川を担ぎながら歩き出す。
   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。地面が揺れ出す。
  清原「な、何や・・・」
  ??「キシャーーーーーーーーー!!!!」
   地面が割れ、サンドワーム型滝鼻が登場。
  清原「ほげーーーーーーーー!!!!!!!!」


539 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:14:28 ID:Jnhakd9Z0
  2:37

   滝鼻、江川を飲み込む。
  清原「江川さーーーん!!!」
  滝鼻「キシャーーーーー!!!!」
  清原「フンゴーーーーーー!!!」

   2:12

   清原、エレベーターのスイッチを押す。なかなか来ない。
  滝鼻「キシャーーーーーーー!!!!!」
  清原「ふべべえづいQPHGRRSVYJJBV!!!!!!!!!!」


540 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:16:47 ID:Jnhakd9Z0
  1:59

  清原「お、俺はもう地蔵にはなれん・・・。ど、どうすれば・・・」
   滝鼻、清原に襲いかかってくる。
  清原「そ、そうや!俺はチュッパチャプスや!!!」
   清原、チュッパチャプス化。


541 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:23:10 ID:Jnhakd9Z0
  1:44

   滝鼻、腐ったチュッパチャプスに興味を失い、去っていく。
   清原、チュッパチャプス化解除。
  清原「あれはAAウィルスや・・・。どういうこっちゃ・・・」

   清原、屋上へ進み、ヘリに乗って南極へ向かう。
  清原「まっとれよ、皆!!!」
   ビルがペヤングソースで黒く染まるのをバックに格好良く叫ぶ。


542 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:29:47 ID:Jnhakd9Z0
   仁志、二岡。雪上選手カーで移動中。ぴったり密着。
  仁志「・・・・・・・・」
  二岡「どうしたんです?何か顔赤いですよ?」
  仁志「な、なんでもない!」
  二岡「ふうん・・・」
   仁志、ちらちらと二岡の横顔を見る。赤い実、はじけた。
  仁志{そ、そうだよな・・・昔の武将は小姓とか常に置いてたって言うし、変な事じゃないよな}
   仁志、そっと二岡の手に手を伸ばそうとする。
   途端、ガタッと雪上選手カーが揺れた。
  二岡「な、何だ!!?」
  仁志「俺はまだ何もしてない!!!」
  二岡「何言ってるんです!見て下さい!後ろから触手がこの車を掴んでるんです!」
  仁志「何!!?」
   触手が幾重にも車を掴んできている。車が横転し始める。
  二岡「う、うわあああああああっ!!!上原さーん!!!!」
  仁志「何ぃぃぃっぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」
   車、回転し雪に埋もれていく・・・。


543 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:34:23 ID:Jnhakd9Z0
   清水、掘内南極到着。
  清水「これ、川淵の、ヘリ・・・」
  掘内「清原も来てるのか・・・?」
  清水「分からない。でも、何か、変」
  掘内「何がだ?」
  清水「あの時の、キヨさんの声、何か、違ってた気、する」
  掘内「・・・俺もそう感じた」
  清水「俺、もう少し、キヨさん、信じてみる」
  掘内「うむ・・・」


544 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/25(日) 17:55:11 ID:Jnhakd9Z0
   南極基地にはいるとAウィルス化した研究員達が2人を襲う!
   清水、地味にバットで粉砕、掘内、ペヤングソースで目潰し粉砕!
  清水「川淵・・・」
   奥の部屋を開けると、中には清原の写真やダッチワイフでいっぱい。
  掘内「こ、これは・・・」
  ??「驚いたか?」
   一瞬清原と見間違う。だがそれは清原のコスプレをした川淵。
  川淵「あの人は本当女神様やで。あの人こそ人類の頂点に立たれるお方や」
  掘内「・・・ふん、一人二役だったわけか」
  川淵「あの人の元日本、いや世界をサッカーで覆うんや。地蔵世界サッカー!」
  清水「完璧に、いかれてる・・・」


554 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:27:36 ID:IiczNlm90
  川淵「これで貴様らも終わりだ!!!」
   川淵、ホイッスル型吹き矢。
  川淵「清原様に頼るまでもないわ!!!」
  掘内「この大バカ野郎!!!」
   掘内もペヤングソースを出す。
  川淵「働き蜂になるのだ!!!」


555 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:31:25 ID:IiczNlm90
  川淵「!!!!!!!!!」
   ホイッスルを凝視する。
  掘内「ふ、バカな男だ。俺は暗器使いでもあるのだ」
   ホイッスルの口の部分に焼きそばのふりかけが詰まっている。
  川淵「く、くそ・・・」
  掘内「今度はその背広、クリーニングに出しても仕方ないほどにしてやる」
   掘内、マヨネーズもポケットから取り出す。
  掘内「サッカーなどペヤングにも劣るのだ!まして野球をつぶせるはずもないわ!!!」
  川淵「ギャーーーーーーー!!!!!!!!」
   川淵、ガラスを突き破って転落していく


556 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:37:34 ID:IiczNlm90
  川淵の日記

   サッカー界も落ちぶれてしまった。日本代表戦こそ盛り上がるが、Jリーグの不人気はどうだ。
  J2など地域の産業廃棄物ではないか・・・。誰もJリーグを見てくれない。私さえ清原様の信者なくらいだ。
  この前など国立競技場でのゲストの席で「とんぼ」を知らぬ間に口ずさんでいた。・・・・・・・・。
   サッカーに栄光あれ。サッカーを復興させるのだ。そのために15年間もの歳月を費やしてきたのだから。
  できるならば清原様にやっていただきたかった。しかし、私が選んだ素材は彼に勝とも劣らぬ逸材だ!
  コードネーム、アレクシア。アレクシア様なら、かならずサッカーの世をつくってくれるに違いない・・・。


557 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:43:11 ID:IiczNlm90
  生物実験室

   ペヤングソース、マヨネーズまみれになった川淵が這いずって中央のカプセルのロックを解除していく。
  川淵「アレクシア様・・・。サッカー界を・・・」
   プシューーーーッ。ロックが開かれ、培養液も流れていく。
  ??「・・・・・・・・・・」
   最強最後の人体実験兵器が15年の歳月と共に蘇る!!!
  川淵「サッカー・・・」
   川淵、気を失う。
   それを優しく抱き起こし、子守歌を唄ってやる最終兵器。


558 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:47:58 ID:IiczNlm90
  南極基地廊下

  掘内「・・・あの部屋にあった日記、アレクシアとは誰のことだ・・・?」
  清水「それ、小田が使ってた、ハンドルネーム・・・」
  掘内「いや、小田は違うだろう・・・。あいつはKウィルスによって地蔵化していたし」
  清水「・・・分からない」
  掘内「女のような名前だが、女で思い浮かぶ人物はないな・・・」
  清水「でも、倒す。俺、倒して、野球界、救う」
  掘内「・・・そうだな」
  清水「!!!!掘内、見て!あそこの地蔵、お供え物が、ない!」
  掘内「本当だ!!南極に地蔵を作る酔狂な奴なんておらんだろうし!!!」
  清水「キヨさんだ!!!」
   二人、清原の元へかけていく。


559 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/26(月) 16:54:11 ID:IiczNlm90
  清原「・・・・・・・・・・」
  掘内「おーい、清原!」
  清原「!掘内さん!!!」
   清原、モードを解除。
  掘内「何やってたんだ?」
  清原「いや、ハハハ。て、敵が多かったもんで・・・」
  掘内「まだ地蔵化してるのか・・・」
  清原「何言うてはるねん。今のはチュッパチャプスや。どや、おいしそうやったやろ?w」
  清水「・・・・・・・・」
  掘内「・・・・・・・・」
  清原「世界最高の価値やでwなんせ36000万のチュッパチャプスヤからなw」
  清水「・・・・・・・・」
  掘内「・・・まあ、なんだ。お前も大変だったんだろうな・・・」
  清原「そうやで・・・。川淵とかいう親父に監禁されて、地蔵プレイを強制されたわ」
  清水「・・・・・・・・」
  掘内「・・・もう喋るな。行くぞ。仁志と二岡とも合流するんだ」
   二人、かけていく。
  清原「ま、待ってくれや。筋肉痛なんや・・・」
  二人「・・・・・・・・」


566 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 13:57:23 ID:DtJVb/G70
  大広間

  掘内「ここは・・・」
   中央に二階への階段。階段真ん中に見たことがある人物の肖像。
  清水「・・・まさか、彼女が、黒幕だったなんて」
   肖像画が動き出す。
  掘内「!!!!!!!!!」
  清原「ギエーーー!!! 
     .ワシはチュッパチャプスやーーー!!!ナンマンダブナンマンダブウゥゥゥッゥゥゥ!!!」

567 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:02:47 ID:DtJVb/G70
  ??「ウッフフフフ。愚民どもめ。はらわたを食い破って二度と蘇れぬようしてくれるわ!!!」
   眼鏡を外す。恐ろしい眼光を三人に向ける。
  掘内「来るぞ!!!」
  清原「プベラーーーー!!!チュッパチャプスに腑なんかないですじゃーー!!サッチーはーん!!!」
   サッチー、階段を下って三人に迫ってくる。


568 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:07:01 ID:DtJVb/G70
  サッチーの著作本

   私の可愛い克則をたらい回しにする憎い憎いプロ野球。
   川淵を利用し、野球界を滅ぼしてやる。
   憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

 

569 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:14:38 ID:DtJVb/G70
  三人の後ろの扉が開かれる。サッチー、歩みを止める。
  掘内「・・・野村さん!!!」
   野村克也がおもむろに入ってくる。
  野村「・・・サッチー、一緒に来て貰おうか」
  サッチー「あら、あなた。一緒に野球界を滅ぼしましょうよ」
  野村「・・・バカを言うな。俺はシダックスを愛しているし、楽天の監督にも就任できるかもしれんのだ」
  サッチー「ふん!あんたはどうせ克則が可愛くないのよ!
       .いいわ、ここでこいつらもろとも灰燼にしてやる!」
  野村「力づくでも連れ帰るだけだ」
   野村、驚異的なジャンプでサッチーに飛びかかる。しかし突然サッチーが炎に包まれる。
  野村、構わず攻撃!!!
  野村「クッ!!!!」
   一発は見舞ったものの炎で吹き飛ばされる。


570 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:18:44 ID:DtJVb/G70
   サッチーの炎攻撃が更に続く。野村、壁を走るなどして避けるがどうにもならない。
  野村「ここは優秀な後輩だったお前達に任せるとするか」
  掘内「なっ?!」
   サッチー、再度炎を飛ばす。野村、避けながら部屋を出ていった。
  掘内「・・・くそ」
  清水「・・・戦うしか、ない」
  掘内「ああ・・・」
   清原は例によってチュッパチャプス化中。


571 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:27:33 ID:DtJVb/G70
   サッチー、炎の化け物になり襲いかかってくる。
   掘内はペヤングソース、清水は風の力で消火活動に備える。
  サッチー「借金踏み倒して何が悪いのよー!!」
   火の玉が掘内をかする。
  掘内「グッ・・・」
  清水「!!! 風よ、刃となりあのブルドッグを襲え!!」
   真空刃がサッチーを切り刻むが噴出した血液がまた燃えだす。
  清水「う、うわああ!!!」
   清水が炎に包まれる。
  掘内「清水うううううっ!!!!」
   掘内がペヤングソースで清水の火を鎮火する。
  清水「うう・・・・」
  掘内「大丈夫か、清水・・・。こら、清原!お前も戦わんか!!!」
  清原「・・・・・・・」
   チュッパチャプス解除せず。


572 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:42:33 ID:DtJVb/G70
   サッチーの後ろから白紙のサイン色紙で何者かが攻撃。
  掘内「二岡!!!無事だったか!!!」
  二岡「くそお、仁志さんをどこにやった!!!」
  サッチー「フフフ、また雑魚が増えたわね」
  二岡「お前なんか怖くないぞ!!!くらえ、ワンモア!!!」
   色紙を投げつけると小規模なキノコ型爆煙がまきあがる。
  サッチー「フフフ」
  掘内「クッ・・・、くらえペヤング風硫酸弾!!!」
  清水「南極の風、流氷弾!!!」
  二岡「ツーモア、原爆火流弾!!!」


573 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:50:18 ID:DtJVb/G70
  サッチー「・・・・・・・・」
   サッチー、倒れる。
  掘内「やったぞ!!!」
   三人、安心して座り込む。
  二岡「でも・・・仁志さんが・・・」
   二岡、立ち上がり階段を駆け上る。
  掘内「まあ慌てるな。今は落ち着くんだ・・・。おい、清原、いい加減その腐った飴の演技を辞めろ」
  清原「おっ、終わりましたか。ワシの援護のおかげですな」
  掘内「そんなことはどうでもいい。もう行くぞ・・・。!!」
   気づけばサッチーが立っている。サッチー、恐ろしい力で階段を粉砕。
  二岡「う、うわああああ!!!!!」
  清水「二岡!!!」
   二岡を掘内達と分断。サッチー、二岡を追って二階へ。二岡も逃げていく。
  掘内「二岡・・・。助けなければ・・・」
   清原、サッチーの復活と同時に再びチュッパチャプス化していた。


574 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 14:56:58 ID:DtJVb/G70
   逃げた二岡
  二岡「ふう・・・。追ってこないみたいだな・・・」

  サッチー「フフフ・・・」

  二岡「え?」
   何処かの部屋からサッチーの笑い声が漏れ聞こえた。


575 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 15:00:27 ID:DtJVb/G70
  処刑室

   仁志、椅子に座らされ斧で動けないよう固定されている。隣にはサッチー。
  サッチー「ウッフフフフ」
   サッチーが注射器を仁志の首筋に!!
  仁志「グアアアアアアッッッ!!!!」
   サッチー、笑いながら部屋を出ていく。


576 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 15:07:31 ID:DtJVb/G70
  処刑室

   鎧が連なる長い通路の向こうに仁志の姿。二岡、笑顔で駆け寄っていく。
  二岡「仁志さん、無事だったんですねW 今、この斧を外しますからW ・・・?」
   二岡、仁志の異変に気づく。
  仁志「逃げろ、二岡・・・」
  二岡「・・・え?」
   仁志の体が痙攣を始める。仁志がどんどん巨大化!! 緑色の怪物に変身!!!
  二岡「う、うわあああああ!!!」
   二岡、長い通路を走り始めるが怪物仁志も斧を持って追いかけてくる。
  仁志「ウゴオオオオオオオオゥッッッッッッッ!!!!」


577 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 15:13:36 ID:DtJVb/G70
   二岡、通路の奥に逃げ込み鉄柵を下ろして何とか仁志をくい止めることに成功。
   しかし怪物仁志、斧で鉄柵を破ろうとしてくる。
  二岡「仁志さん・・・」
   二岡、泣き出す。しかし壁のひび割れから謎の触手が二岡を襲う!
  二岡「ウ、ウワアアアアア!!!!」
   二岡、持ち上げられ締め上げられる。仁志も鉄柵を破壊。入ってくる。
  二岡「もうダメだ・・・」
   仁志、斧を振り上げる。


578 名前:Aウィルス職人[age] 投稿日:2005/09/27(火) 15:19:57 ID:DtJVb/G70
  仁志「ウゴオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!」
   仁志、斧を振り下ろす!!!
  二岡「!!!!!!??」
   仁志の斧が触手をまっぷたつ。二岡、触手から脱出。
  二岡「仁志さん・・・」
   仁志、苦しみながら人間に戻っていく。二岡が駆け寄る。
  二岡「しっかりしてください!!!」
  仁志「二岡・・・、すまなかった・・・プロ野球を・・・頼む。
  ・・・そして俺は・・・I LOVE YOU・・・」
   仁志、目を閉じる。
  二岡「仁志さーーーーーーん!!!!!!」


TOPへ   Aウィルス編を読む